夫婦間合意書は水くさい?「口約束で済ませたい」と言われた時の優しい切り出し方

2025年11月08日 09:22

夫婦間で大切な約束事をする際、特にデリケートな問題(不倫後の再出発、借金、親の介護費用など)について話し合うとき、「書面にするなんて、水くさい」「信用されていないのかな?」と感じて、結局口約束で済ませてしまうご夫婦は少なくありません。しかし、その口約束こそが、数年後の大きなトラブル、そして離婚の原因になりがちです。

もし配偶者から書面はいらないよと口約束で済ませたいと言われたら、行政書士としてどのように切り出せばいいのでしょうか?相手を不快にさせず、納得して夫婦間合意書を作成してもらうためのポイントをお伝えします。

なぜ夫婦は「口約束」を好むのか?その心理を理解する

まず、配偶者が書面(合意書)を嫌がるのか、その心理を理解することが大切です。

信頼関係を重視しているから
「私たち夫婦は固い絆で結ばれているから、書面なんていらないよね」という、愛に基づいた考えです。親しい間柄ほど、書面化は関係性を否定するものだと捉えがちです。
「負い目」や「面倒」だと感じているから
特に問題を起こした側(不倫、借金など)は、「もう終わったことにしてほしい」「書面化は義務を負わされるようで嫌だ」と感じ、単純に作成作業や法的拘束力を避けたいと思っています。
法的な効力への漠然とした不安があるから
「書面にしてしまうと、後で離婚になったときに不利になるのでは?」という、今後の展開に対する漠然とした不安を抱いていることもあります。

これらの気持ちを理解した上で、あなたのことを信頼していないわけではないというメッセージを伝えながら、合意書の必要性を説くことが重要です。

合意書は“水くささ”ではなく“優しさ”と伝える

夫婦間合意書は、相手を疑うためのものではありません。むしろ、お互いの関係性を守り、将来のトラブルから家族を守るためのものです。そう伝えるための具体的な切り出し方をいくつかご紹介します。

1. 「お互いの認識にズレがないか」を確認する理由で提案する
「せっかく決めたこれからのルールだけど、人間って時間が経つと忘れちゃうよね。後でお互いの認識にズレがないか確認できるように、一度文章にしてみない?」この伝え方なら、記憶違いや勘違いを防ぐための予防策として、相手も受け入れやすくなります。特に、毎月の生活費の分担や、子どもの教育方針など、期間が長く複雑になる約束事には効果的です。
2. 「もしもの事態」に備えるための保険だと伝える
「今は大丈夫だけど、もしもの時に、お互いが嫌な気持ちにならないように、事前にルールを決めておくのはどうかな?私たちの家族関係を長く続けるための保険だと思ってくれないかな?」もしも、という言葉を使って、万が一の事態を想定していることを伝えます。これは、相手への配慮を示すことにもつながります。特に、不倫後の誓約や、親の介護費用分担など、リスクが伴う約束事の際に有効です。
3. 「自分たちが楽になるため」と伝える
「もしこの約束が破られて、また一から話し合うことになったら、お互いに精神的な負担が大きいよね。最初にちゃんと決めておけば、その後の不毛な議論を避けられるよ」合意書が、将来の面倒なやり取りや、不毛な議論を避けるためのショートカットであることを伝えます。これは、相手の負担を減らすという視点からアプローチする方法です。

夫婦間合意書は信頼関係を「強固にする」ためのツール

口約束は、その場は穏やかに済みますが、時間が経つにつれて「言った、言わない」の泥沼の争いになり、結局は夫婦関係を破壊します。夫婦間合意書は、お互いの信頼関係を壊すものではなく、むしろ明確化し、強固にするための最高のツールです。安心してご夫婦の新しい一歩を踏み出すためにも、ぜひ書面の作成という選択肢を考えてみてください。

弊事務所は、行政書士として、ご夫婦のお気持ちを丁寧にヒアリングし、法的な視点から、感情的にならずに公正な合意書の作成をサポートいたします。ご依頼は、1通8,800円(税込)~というリーズナブルな価格で承っております。

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